これがハーレーの触媒だ!!
ドイツ : KessTech社製の音量調整マフラーシステムが、先日、JMCAの政府認証を得る事が出来まして、特定の年式とモデル、そして触媒 (自動車触媒) を内蔵している純正エキゾースト・パイプを必ず使用する事が条件とはなりますが、日本国内の車検に対応する事が可能となりました。
※ KessTech社製の音量調整マフラーシステムの詳細は、以下リンク先をご参照下さい。
▷ KessTech JAPAN の WEBサイト
▷ KessTech マフラーシステム が日本国内の車検制度に対応する理由
そもそも触媒 (自動車触媒) とは??
自動車、またはオートバイに装着されている触媒とは、三元触媒と事を示しまして、これはガソリン車の排気ガスに含まれる3種類の有害成分 : 炭化水素 / 一酸化炭素 / 窒素酸化物を、パラジウム、ロジウムを使用した触媒装置により除去をし、無害な物質に変化させる装置の事です。排気ガスをクリーンにして大気汚染を防止する事が、その大きな目的です。
◯ 炭化水素 / 有害 → 水と二酸化炭素 / 無害
◯ 一酸化炭素 / 有害 → 二酸化炭素 / 無害
◯ 窒素酸化物 / 有害 → 窒素 / 無害
そこで、俄然、気になりますのが、その純正エキゾーストパイプに内蔵されております触媒 (自動車触媒) 。おおよそ、その形や構造は、もちろん承知をしておりますが、それでも、ハーレー純正の触媒に関して、その実体を見た事が無く… そんな訳で、先日、V-RODの純正エキゾーストパイプを分解し、触媒そのもののを取り出す作業を行ってみました。ハーレーの触媒そのものをご覧頂くのは、これが本邦初公開かも知れません。
左右のジョイント部分の穴より、触媒の位置を確認。↑上の写真 : 赤い四角で囲んだ辺りに触媒は在ります。2009年以降のツーリングモデルや、2008年以降のDYNA FAT BOB、2010年以降のDYNA WIDE GLIDEも、V-RODとほぼ同じ場所に触媒が取り付けられています。
触媒はエキゾーストパイプの内側に、溶接にて留められています。まずは、サンダーを使用し、エキゾーストパイプを切ります。
エキゾーストパイプの片側を切り取りますと、直ぐに触媒本体が現れました。
裏側のエキゾーストパイプも切り取り、触媒本体を取り外しました。
これがV-RODに装着されている触媒です。長さ:約18cm / 幅 : 約8cm / 厚み : 約5cm 程の大きさです。思っていたよりも小振りな感じです。ご覧の通り、蜂の巣の様な形状 (ハニカム構造) をしており、触媒自体の表面積を大きくする構造となっております。