フロントは2.2~2.5キロ / リアは2.5キロ
タイヤの空気圧… よく『そのタイヤの空気圧は◯◯キロだよ』などと云っておりますが、昔と今では、その基準となる単位が異なっている事、皆さんご存知でしたか? 天気予報で台風の大きさや強さを表す気圧の単位が、ミリバールからヘクトパスカルに変わりましたよね。なんでもヘクトパスカルとは、気圧に対する国際単位であるとの事で、日本では1992年に、今迄のミリバールからヘクトパスカルに切り替えられたそうです。しかし、ミリバールからヘクトパスカルに変ったのって、そんなに前の事でしたっけ??
ミリバールが気圧の単位とされていた頃のタイヤの空気圧は kgf/c㎡ (キログラム・フォース・パー・平方センチ と読みます) と云う単が使われておりましたが、現在では、それが kPa (キロパスカル) と云う単位に変更されております。1kgf/c㎡~1kPaの単位換算はおよそ100倍。つまりは、
1kgf ≒ 100kPa
ですので、ミリバルールの頃の感覚のままでいらっしゃる方 (ほぼ、50歳オーバーの方々でしょうか) と、現在の単位でタイヤの空気圧に関する話をすると、大概の方はこう驚かれます。『うっそー!! それじゃ、タイヤが破裂しちゃうんじゃないの???!!!』何故なら「タイヤの空気圧は2キロくらいかな?」と云う問いに対する答えが「いいえ、200キロ (200キロヘクトパスカル) です!」となる訳ですから…
弊社で使用しております空気圧を測る為のゲージも、ご覧の通り (一番上の写真です) kPaの表示となっておりまして、メモリも50刻みになっていますでしょ。。。現在では、ほぼ全てのゲージがkPa表示に変更されていると思いますが、時々はミリバール時代に作られたゲージや空気入れを見かけたりする事もありますので、むしろ、そんな時は「この空気圧、2キロ…???? たったの1/100しか入らないの???」などと慌てないで下さいね。。。
“実際のハーレーのタイヤ空気圧は…??”
では、ハーレーの場合、タイヤの空気圧は一体どれくらいかをヘクトパスカルで申し上げますと…
1) フロント・タイヤ=220~250キロヘクトパスカル
– 90/90-21などの細めのタイヤは220キロくらい。130などの太めのタイヤは250キロくらいでしょうか。
2) リア・タイヤ=250キロヘクトパスカル
– リアの場合はタイヤサイズに関わり無く、250キロヘクトパスカルを目安にされて下さい。
– 例えば、弊社でよく使用致しております300サイズ等のワイドタイヤであっても、空気圧は通常250キロヘクトパスカルです。
※しかし、、、単位がヘクトパスカルとなった今でも、現場では相変わらず『そのタイヤの空気圧は2.5キロだからね!』的な言い方をしていますが…
厳密には使用するタイヤそれぞれで、その空気圧は微妙に異なりますが、概ね、上記に書かせて戴きました数字で問題ありませんので… また、出先やツーリング先等でタイヤの空気圧をお忘れになった場合は、どうぞお気軽に弊社までお問い合わせ下さい。
“空気圧の異常により発生するトラブル”
[空気圧不足の場合]
・タイヤ両側ショルダー部分の偏摩耗や片減りが生じる。
・発熱による損傷 (ヒートセパレーション) が起こりやすくなる。
・ハイドロプレーニング現象が起こりやすくなる。
・燃費が悪化する。
[空気圧過多の場合]
・タイヤのセンター部分に偏摩耗が発生する。
・乗り心地の悪化=車体が跳ねやすくなる。
・路面からの衝撃が強くなる為、タイヤに傷が入りやすくなる。また、タイヤそのものの構造が破壊される恐れがあり、最悪バーストに至るケースがある。
タイヤの空気圧を測定する時は、タイヤの冷寒時 (走行直後等はNG) が原則ですので、こちらもどうかお忘れなく。やはり月に1回程度は、乗り出す前のタイヤ空気圧のチェックをオススメ致します!!
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