日常のリアルを瞬時に切り取るカメラ…

　
以下の写真はリコーのGRと云うカメラで撮影しました。15cm×5cm、ボディーの厚みはせいぜい2cm程度の、所謂コンパクト・デジタルカメラです。写真である程度ご飯を食べさせて戴いている身でありますので、普段、使う機材は、自分で出来る限りの最大限の事をしようと思い、canonだのLEICAだの比較的高額な機材をコツコツと揃え、とにかく写真のクオリティーには大いに拘って来たつもりです。ですので、そんな小さなカメラには自らの意思の元に興味の向かう訳が無く、つまりは、そんな小さなカメラの事など、一括りではなからバカにしておりました。

それが、昨年の秋、ひょんな事よりこのリコーGRが手元に来まして、それからはすっかり開眼させられてしまいました。コンパクトカメラにおける日本の技術が凄いのか、はたまたリコーさんの技術が凄いのか、その辺りの事はよく分かりませんが、とにかく、今では常に肌身離さずのカメラとなってしまい、この半年間で最多の登場回数を誇っています。

本日ご覧を頂きます写真を撮った時が良い例で、ある場所で、まったく不意のこの様な暗闇に白い布がなびいている光景に出くわしました。ポケットに入れていたGRを直ぐさま取り出し、暗い場所でありましたので、ISOは800に、そして瞬時に感じたイメージに従い、エフェクトモードをハイコントラスト白黒に設定してカメラを構えます。

こうした写真はGRが無ければ撮れなかった事でありましょう。またこの手の日常の不意打ち的な場面を撮る機会が最近ではとても多くなって来ました。機動性や携帯性の理由により、今迄、一眼レフではカバー出来なかった諸々にも目を向ける事が出来る様になり本当に重宝しています。

しかし、、、いくら便利なコンパクトカメラだとは云え、撮影モードは常に、且つ、絶対にマニュアル・モードに設定致しておりまして… やはり、これだけは譲れないスタンスです。

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