So-Bad Review

ドイツ : THUNDER BIKEより学んだ事。。。

time 2018.09.15 view 5054 Views
Posted by in Harley Custom
Fotograf (写真家) Ben Ott for Thunderbike Harley-Davidson

Fotograf (写真家) Ben Ott for Thunderbike Harley-Davidson


THUNDER BIKE… 究極のカスタム・カンパニー


ご覧を頂いておりますこちらのカスタム車両。。。GP-STYLEと命名されておりまして、ドイツ : THUNDER BIKEが製作しましたミルウォーキー・エイト : Break Outがベースとなりますカスタムです。先日、お客様よりご依頼を頂きまして、このカスタムと全く同じ仕様となる為のお見積書を作らせて頂く機会に恵まれました。そして諸々の構成パーツを調べる為、リューアルされたばかりの新しいTHUNDER BIKEのWEBサイトをつぶさにチェックをさせて頂いたのですが、その内容がモノ凄くて今更ながらではありますが、かなりの衝撃を受けた次第です。

2000年の12月、ドイツの中部の都市で開催されたる大きなカスタムショーに臨む為、私は初めてドイツに渡航したのですが、その時のTHUNDER BIKEのブースはかなり小ぢんまりとしていた記憶があります。その後、私は2010年迄、毎年そのカスタムショーに出掛けていたのですが、年を追う毎にTHUNDER BIKEのブースはどんどんと大きくなって行きまして、2005年頃からは、そのショーの中でも最大の規模を誇る見事にショーアップされたブースを構える様になりました。2006年よりTHUNDER BIKEはハーレーの正規代理店を務める様になるのですが、日本の事情とは異なり、正規代理店でありながらもカスタム製作にも大いに力を注いでおりまして、最先端のハイテク系のカスタムを続々とリリースする様になります。

その内製化… 凄し!!

そして、ここからが本日の本題となるのですが、THUNDER BIKEがリリースをするカスタムに装着されているアルミビレット系のパーツの数々は、全てTHUNDER BIKE自社にて製作されておりまして、つまりは自社にてコンピューター制御によるアルミを削る機械 : CNCマシーンなどと呼ばれる機械なのでありますが、相当に高額なその機械を次々と導入。巨大なアルミブロックから削り出された3D仕様のホィールを見た時は、本当に驚きました。また、そのCNCマシーンを操るオペレーターは勿論の事、パーツのデザイナー、はたまたカスタムそのもののデザイナーも雇い入れ、更には金属加工のマイスター達も続々とTHUNDER BIKEに参加する事となり、オリジナルのフレームやガソリンタンク、前後フェンダーの製作等々、とにかくカスタム製作に関わる事全てに関して確実に内製化をなし遂げ、カスタムショップとしては、まさに理想とも言える体制を構築して行くのであります。

THUNDER BIKEは今年で確か創業34年。その集大成とも言うべき、リニューアルされた彼らのサイトの充実振りには目を見張るばかりでありまして、フレーム、スィングアーム、ホィール、ガソリンタンク、前後フェンダー等々、実に多くのオリジナルパーツがリンクによって誘導されており、しかも事細かに年式別にラインナップされているパーツの種類も豊富。特に、オリジナルのホィールで年式別の品番を用意する事が出来るあたり、これは本当に凄い事だと思います。

ドイツならではの、質実剛健感に溢れた無骨で高品質なパーツの数々。それも相当の量が彼らのサイトには盛り込まれておりまして、そんなTHUNDER BIKEのサイトを見つつ、創業者であるアンドレアス氏のハーレー、そしてカスタムに懸ける情熱と実行力の凄さ、そして経営者としての才覚の凄さに、改めて同じ業界の同じ立場の人間として本当に頭が下がる思いとなりました。

内製化… 今の時代、これはどの企業 / 業種に取っても重要なファクターだと思いますが、私もTHUNDER BIKE社長のアンドレアス氏を目標とさせて頂き、何事も決して諦める事なく、キッチリと前を見据えるべきだと、一連の見積もり書の作成を通じつつ、そう強く思った次第です。

– 因みに、こちらのGP-STYLEと全く同じ仕様にてカスタムを製作するとなりますと、その合計金額は大凡¥6,500,000程 (車両本体は別) になるかと思います。

■ 写真提供 : THUNDER BIKE

>> THUNDER BIKE WEB SITE

Fotograf (写真家) Ben Ott for Thunderbike Harley-Davidson