日々、1.6mmの鉄板と闘う。。。
何せ、弊社にてガソリンタンクやフェンダーを造る際に使用する板金用の特殊な鉄の板の厚みは1.6mm。。。この厚さ、これ非常に分厚い部類に入るサイズであります。まずもって、型紙からその板を切り出すのも大変でありまして… 板金用のハンマーを用いて叩き出し、丸めたり曲げたりするのも大変。更にはイングリッシュ・ホィールと言う板金専用の道具を使ってその平面をなだらかにするのも大変。と、自らの仕事を “大変だ大変だ” と言うのもイカガなモノかとは思いますが、とにかく腕力と体力は勿論の事ですし、何よりも手の平の豆が潰れようがそれがどうしようが、妥協をする事無く徹底的に最後の最後迄やり遂げなければならない為の強靭な精神力が要求されます。
また、これらの作業は決して趣味の延長なのでは無くれっきとした仕事なのであります故、自己満足の方向に振れがちな業務内容ではありますが、とにかく作業効率 = 時短が出来てこその一人前となる訳でありまして…
ただ、そうは言いましても、何せ相手にしているのは再三申し上げる所の厚さ1.6mmの鉄板。。。例えば本日ご覧を頂いておりますリアフェンダーの製作風景でありますが、300サイズのタイヤに合わせ、まずその底面にあたる部分からの造り込みとなりまして、このタイヤの曲線に合わせ平らな鉄板をご覧の用に丸めるだけでも約2日の作業時間が必要となります。その後、上面に使用する鉄板を切り出す作業に移る訳でありますが、今回のリアフェンダーは少々複雑な曲線の連続となっておりますので、完成までには1週間程の時間が必要となって来るのも致し方無いかと。。。
どこぞのパーツカタログの中に品番付きでこの様なデザインのリアフェンダーがあれば、それに越した事は無いのでありますが、そんな事を今更言っても何も意味も無い事は重々承知を致している訳でありまして… などと。これ以上と書かせて頂くと、本日の記事が泣き言だらけの言葉に埋まってしまいそうですので、本日の所はこれにて終了。これよりは、階下工場に赴きましてスタッフの手伝いをして参ります。