昭和の香り満載な、オンボロ工場。。。
1970年に建てられたオンボロ工場に引っ越すなんて、そんな事確かに我が人生の中でたったの1度たりとて想像をした事はありませんでした。。。しかし… 人生は本当に摩訶不思議です。横浜市鶴見区獅子ケ谷2丁目。ここは所謂工場街でありまして、周辺には同じような古い倉庫や工場が軒を連ねます。弊社の営業形態と言えば、カスタムショップなどとはよく言ったもので、その実情はまさに町の板金加工工場。確かにBAD LANDをスタートさせた時は、それはユーロプロダクト専門のオシャレなパーツショップを目指しておりましたが、いつの間にやら現在の様な状況に変わってしまい…
しかし今回の引っ越しを機に、もう周囲に気兼ねする事無く音を出す事が叶う訳でありまして (勿論、常識の範囲の中でです) 、なにせ作業をするには十分な広さがあります故、スタッフの皆が思い切り板金ハンマーを振り回す事も出来る訳ですから、むしろ落ち着く所に落ち着く事が出来たと言う思いの方が優先を致しまして何だかホッとした気持ちにもなっております。ただ… 工場全体に漂う昭和の香り。。。これは、やはり自ら考える所の弊社のイメージにはそぐわない。そんな訳で、大幅な工場内のリニューアルに着手する事となりました。
まずは、Paint in Black!!
柱や梁、それに中2階を形成する左右の回廊や天井の鉄骨の色が青かったり、緑色だったり。。。誰の目から見てもこの有様は全くイケていません。そんな訳でスタッフ総出で、まずはその辺りから潰して行く作業に取り掛かりました。費やした日数は約4日間。消費した黒い塗料は合計約128リットル。真夏の頃の作業だった故、かなりヘビーな仕事でありましたが、皆、ペンキで真っ黒になりながらもよく奮闘してくれました。安全と繁栄のシンボルカラーである緑色の柱が、悪の象徴とも言える黒い色に染まり工場内の雰囲気がどんどんと邪悪な方向に変わって行く様は、それはそれは実に圧巻でありました!!
最大の難題… このボロボロの床。。。
この工場をリニューアルするにあたっての最大の問題は、床でありまして。。。なんでも、この工場は40年間、同一の会社 : 鉄骨関係の会社さんがお使いになっていたとの事でありまして、きっと重たい鉄鋼関係の材料を扱われていたのでありましょう。そんな訳で、コンクリート製の床は破壊がかなり進んでおり本当に惨憺たる状況です。コンクリート自体が粉々に砕け散った結果、それらが細かな砂となって床全面に3cm程の厚さで堆積しており、このままではバイク屋として開業をする事は出来ません。そんな訳で… 床、全てやり直し。しかし、その広さは130坪。経費的にも日程的にも、、、正直、心が折れそうになった事、何度かありました。。。(^^; 続く…