最新のモデルが故に。。。
只今ミルウォーキーエイトのFAT BOYをベースに、以下の写真の様なオールドスタイルに変貌をさせるカスタムを遂行中でありまして… フロントには74″オールドスプリンガー・フォークを装着しておりますが、とても吊るしの状態のままではミルウォーキーエイトのフレームサイズからして短過ぎ、はたまたその車重からしてもスプリングが軟弱過ぎる為、それぞれに工夫を凝らしております。
また、このカスタムの最大の特徴でありますリアのタイヤセクションなのですが、こちらはドイツ製のオールステンレス製のホィール : 8×15″にAVON 230/60-15″のタイヤからなるコンビネーションとなります。ホィールの直径が15インチと言うのは完全にオールドスタイル・カスタムのセオリーでありまして、現行車を対象としたカスタム全般においてはかなりの異端なサイスとなりますが、しかしこの何とも無骨で重厚な雰囲気は今回のプロジェクトにおいて無くてはならない存在。更にまた、それをあえてミルウォーキーエイトに取り付けてしまおうと言う発想に、ユーロスタイル・カスタムに強い拘りを持ちます弊社の気骨をも感じて頂ければ幸いに思う次第でありまして。。。
このスタイルは永遠。。。
実はこのスタイルは、私 : クワイが愛して止まないスタイルでありまして、個人的な感覚で申し上げますとハーレーと言えばまさにこれ。10年以上前だったと思うのですが、そんな私のアイディアに賛同をしてくださったオーナー様と組み上げたのが、このオランダ製のリジットフレームにアーリーショベルのエンジンを搭載した1台でありまして… 今回、ミルウォーキーエイトをベースに再チャレンジをさせて頂ける事となり、お陰様で、この頃やけにテンションの高い毎日を送らせて頂いております!!
スプリンガーフオークのモディファイ解説
EVO以降のソフティルのフレームにオールドスタイルの74″スプリンガーフォークを装着致しますと、フォーク全体の長さが短過ぎてかなり前のめりのセッティングとなってしまい、とても走れる様な状況ではありません。その対策としては、74″スプリンガーフォークのスタンダードな長さに対して2インチ (約5cm) 長い仕様のスプリンガーフォークがメーカーよりリリースされておりますので、通常は無難な所でそちらを選ぶ事になる訳ですが、しかしその僅か5cmが曲者でありまして全体のバランス的に私はどうしてもそのセットアップを受け入れる事が出来ません。
そんな訳で今回は車高を稼げる様にスプリンガーフォークのロッカーアーム部分をワンメイクにて製作。結果スプリンガーフォーク全体の長さが約1.5インチほど長くなった仕様に変更を致しました。またロアー側のスプリングを同じくワンメイクにて製作。ノーマルのバネレートより50%増しとなるスプリングを製作し入れ替えの作業を行いました。これにて74″スプリンガーフォーク本来の持ち味を生かす為のルックス的な問題と、ミルウォーキーエイトの車重に対しての実走行に関する問題をクリアーしています。