ワンメイクによるアングル・リンケージ方式
V-RODのリアショックをソフティルと同じ様に車体の下に移動をさせると言う、この大工事。。。かなり大変な作業でありまして、フレームの加工 / リアショックの取り付け場所の製作 / ガソリンタンクのワンメイク等々、やらなければならない事が山ほどありますが、その結果シート高を思い切り下げる事が出来まして、そうしたシルエットで仕上がった際のV-RODカスタムの佇まいは、やはりシビレます。
そしてその大工事でありますが、最近、我々は新たなメニューを追加致しました。リアショックの後方、タイヤ側のマウント方法なのですが、アングル・リンケージ方式なる機構を取り入れる事と致しました。フレームとスィングアームを合計3本のシャフトを介して繋ぎ、リアショックの可動域を100%引き出す為の作戦でありまして、結果、非常にスムーズなリアショックの動きを実現する事が出来ました。
シャフトモノを製作する際、シャフトを受ける全てのパーツの完璧なセンター出しと言う点が非常に重要となります。ご覧の通り、アングルに関わる全てのパーツは溶接作業を経てこの様に取り付けられておりますが、それはつまり溶接の際の熱による各部の変形や捩れを全て考慮し、またクリアーをした結果でありまして、これは板金作業や金属造形全般にかなり精通をした職人でないと成し得ない、謂わば匠の技であります事をお伝えさせて頂きたく思います。